PATICA


元々アフリカにある木の実で出来た楽器なんだけど
初めてこの楽器を見たときボクは興奮したよ
しばらく、いつでもどこでもやり続けていた
これはこれは日本に上陸したな、と思ったね
いつか日本の文化になると思ったくらいにね
だから、おもちゃメーカや楽器メーカーが
プラスチック製のモノを売り出すと思った
その頃ボクは東京のゴミの最終処分場が出来るというところの
反対派の人たちと繋がり真剣にゴミ問題を考えていたんだ
よく見るとゴミの殆どが石油系なんだよ
プラスチック、ビニール、ゴム、、、
そこで、プラスチックという便利な"材料の革命"が必要なんだと思った
同時にパチカだ!!って思ったんだ
その時はそうとう興奮したよ
そこから始まったパチカアクションは
それはそれはここでは語れない程色々あったんだ
今度、会った時に話すよ
今はいろんな人と出会い お陰様でヘンプ50%とABS樹脂50%の
ケンゴマオリジナル プラスチックが誕生したんだ
でもね、まだ発展途上だよ
コレからもっともっと材料の研究と実践が必要なんだ
ABS樹脂は石油系だからね
実はこの辺りのことはドイツが進んでるんだ
いつかドイツで生分解性プラスチックが開発され
最高なパチカが生まれソレを多くの人に伝える想像をしてるんだ
最高なパチカとはね
楽器だから音が良くて
感触が良くて
愛着が湧くような質感で
壊れても自分で直せる
だから、一度手に入れたら一生使えて
孫の代までも使えて土に還ると
そこに住む微生物達が喜ぶプラスチックだよ
最高でしょう?
その為にはみんなの意識が必要なんだ
プラスチックは燃せないんだよ自然回帰しないんだよ
江戸時代は石油を使っていなかったから
雨水どころか全ての川の水が飲めたんだってさ
石炭を掘り出す時にちゃんと考えなくちゃいけなかったんだよね
"とても大切なものを無くすよ"とは誰も思えなかったんだろうね
ボクは諦めないよ、この文明が滅んでもこの事は伝えたいんだ
だからパチカ!!!
キミには伝わったよね